◆足のむくみでお悩みの方へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「むくみ」持ちの方はとても多いようで、外来でも多くの患者さんを診察させていただいております。

最近経験した中で、代表的なものを挙げてみたいと思います。

■ 外来で多いもの:


 ① 静脈のポンプ機能低下・運動不足・塩分の過剰摂取などが考えられるが、原因の特定には至らない
 ② 変形性膝関節症
 ③ 腎臓機能低下
 ④ 鎮痛薬の副作用
 ⑤ 心不全
 ⑥ 甲状腺機能低下症
 ⑦ リンパ浮腫

■ 入院で多いもの:

 ① 栄養不良

 ② 腎臓機能低下

 ③ 心不全 

 ④ 足の静脈血栓症

 

■ 昔から「むくみは重大疾患のサイン」とよく言われます。

 確かに心臓や腎臓、その他内臓の病気が隠れていないかは十分に調べる必要があります。

ところが人間は二足歩行をしていますから、重力の影響をまともにうけて水分が足の方に溜まるのは当然と言えば当然なのです。重力に抗して血液を上半身に押し返すのが足の血管、なかでも静脈の重要な役割です。それをポンプ機能と称します。加齢とともにそのポンプ機能が弱り、膝も痛くなる方が多いので運動不足となり、足の血流は停滞しがちです。しかも、痛み止めの薬には「むくみ」の副作用があり…と悪条件が重なっていけばどんな足になるかは容易に想像がつきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこに日本古来の食糧保存技術として受け継がれたあるいは食糧難の時代に生命維持に重要な役割を果たしてきた「塩」が悪影響を及ぼします。今の時代は明らかに塩分過剰です。塩分摂取=体内水分過多につながりますから、体のむくみはさらにひどくなります。こうしてみるとむくみの原因には運動不足や塩分過剰など生活習慣に関するものが多くあるというのがお分かりになるかと思います。逆にいえば生活習慣を大きく見直すことでむくみが解消する例が少なくないということです。個人的には生活習慣病の仲間に足のむくみを入れてあげたいと感じています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 少しでもむくみのメカニズムについて皆さんの理解が深まり、その予防あるいは改善の一助となればうれしく思います。

 実際の診療では、経過と病歴、診察所見、血液検査、心臓および静脈をエコーでみることにより、およその原因を突き止めることができます。