top of page

塩は大敵

夏場になると必ずと言っていいほど、「のどが渇かなくても水分をとりましょう」という忠告を見聞きします。それ自体は間違っていません。大事なことです。ただ、「塩分も忘れず」をやたら強調するのには強い違和感を覚えます。あえて塩を多くした飴や食品を勧めることにどんな意味があるのでしょうか。日本人は世界を見渡しても塩分を摂りすぎる人種です。塩分過多はダイレクトに高血圧につながります。私たち医師が減塩、減塩と必死に頑張っているのを嘲笑うかのような今の風潮は腹立たしい。もちろん過激なスポーツや大量発汗するような作業をしたあと、体調を崩して食事が十分に摂れないとき(とくに高齢の方)などは塩分を補給すべきでしょう。しかし、お茶代わりにスポーツドリンクを常用するのは大反対です。せっかく血圧のお薬を飲みながら塩を流し込んでいてはお薬の効果も帳消し!いつも夏が近づくと声を大にして言いたくなる話題です。

bottom of page